お金を前へ、人生をもっと前へ Money Forward

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CEO Message

代表メッセージ

株主の皆様へ

この度、株式会社マネーフォワードは、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場いたしました。日ごろよりご支援いただいておりますユーザーの皆様、お取引先様、株主様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様に改めて深く御礼申し上げます。

また、今回新たに株主になってくださる多くの方々におかれましても、当社の成長をご支援、ご期待いただけますこと、心より御礼申し上げます。

当社は、個人向け(BtoC)に、お金の管理を簡単にする自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』や自動貯金サービス『しらたま』などのPFM(Personal Financial Management)サービス、企業向け(BtoB)に、法人・個人事業主の生産性や経営力向上を可能にする『MFクラウドシリーズ』および請求業務の負担を軽減する『MF KESSAI』を提供しております。

上場に際しまして、株主様やその他の投資家の皆様に当社のミッション・ビジョン、基本的な考え方や中長期的な戦略を真摯にお伝えしたいと考えております。

詳細につきましては、新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)および「成長可能性に関する資料」をご覧いただければと存じますが、ここでは特に大切な三点について、ご一読いただけますと幸いです。

  1. 1. ミッション、ビジョン、バリューについて
    当社は、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッション、そして、「すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる」というビジョンを掲げ、日々サービス開発に取り組んでおります。
    「お金」は、人生においてツールでしかありません。一方で「お金」は、自身と家族の身を守るため、また夢を実現するために必要不可欠な存在でもあります。
    「お金と前向きに向き合い、可能性を広げることができる」サービスを提供することにより、ユーザーの皆様の人生を飛躍的に豊かにすることで、より良い社会創りに貢献していきたいと考えております。
    また、個人のお金に対する不安の解消や、企業の生産性や収益性の改善、経営改善、ひいては個人の所得向上など、現代の日本が抱える社会課題の解決を目指してオープンかつ公正な「お金のプラットフォーム」を構築することで、個人や法人すべての人のお金の課題を解決することを目指しています。
    これらの実現のために、当社が大切にしている3つのバリュー(行動指針)が、「User Focus」「Technology Driven」「Fairness」です。ユーザーの皆様の課題を理解し、その課題を解決するサービスを創り続けること、テクノロジーによって従来超えられなかった壁を越えること、フェアな形でビジネスを展開することを何よりも大切にしていきたいと考えております。
  2. 2. 2017年11月期業績について
    2012年の創業以来5年間で、『マネーフォワード』の利用者数は500万人を突破し、家計簿アプリとしてNo1シェアを獲得(*1)いたしました。『MFクラウドシリーズ』では、会計・確定申告、請求書、給与、マイナンバー、経費、消込、ファイナンスの各サービスや、バリューパック(ERPパッケージ)を提供しており、サービス開始から4年弱で会計事務所様向けクラウド会計サービスとしてNo1シェアを確立(*2) しております。
    その結果、当社の売上は順調に成長しており、今期(2017年11月期)の売上は26.8億円、対前期成長率73%を見込んでおります。
    一方、営業損益につきましては、成長領域でのNo1シェア拡大を企図し、TVCMなどのプロモーションおよび人材採用等の先行投資を実施したことにより、9.9億円の営業損失を想定しております。
    これに関連して、「成長可能性に関する資料」のP28にSaaS(*3)ビジネスにおける広告宣伝費の回収モデル、すなわちサブスクリプション型ビジネスモデルにおける投資回収の考え方を記載いたしました。当社は、今後も費用対効果を継続的に測定しながら、中長期的な企業価値最大化のための投資を積極的に行ってまいります。
  3. 3. 中長期戦略について
    私たちは、中長期戦略を各分野において以下のように考えております。
    ① 成長戦略
    SaaS型・サブスクリプション型のビジネスモデルが急速に普及し、サブスクリプション・エコノミーが到来しつつある中、企業は短期的な成長ではなく、中長期的な成長を求められるようになってきました。例えば、例に出すのも憚られるほど当社とは規模の違いがありますが、米国ではアマゾンやセールスフォースといった企業がまさにその典型的な例です。
    矢野経済研究所の予測(「成長可能性に関する資料」のP30ご参照)によれば、当社がサービス展開しているFintech領域の市場規模は今後5年間で約10倍に拡大すると予測されています。
    当社のサブスクリプション型のビジネスモデルにおいては、ユーザーの皆様が長期にわたってお使いいただくことができるサービスであるため、顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)を重視しております。当社は、企業価値の最大化に向け、経営判断に際しては短期的な会計上の損益ではなく、中長期的なキャッシュフローの現在価値最大化を重視しながら、現在の日本が抱える多くの課題を解決し、ひいては日本経済の成長に寄与するサービスを提供してまいります。
    また、新しいチャレンジの全てが成功するわけではありませんが、失敗を恐れることなく新たな学びの機会ととらえ、新規事業への投資やM&A、業務提携を視野に入れた出資など、中長期的な企業価値の向上につながるための投資を継続的に行っていきたいと考えております。そして、各種チャレンジを通して学びを深め、会社として実力をつけていきたいと考えております。
    ② 人財戦略
    当社が掲げるバリューのうち、最も大切なのは「User Focus」です。ユーザーの皆様の課題を解決するサービスを創り続け、その提供価値を高めることこそが中長期的な会社の成長につながっていくと信じています。
    そのようなサービスを創り出し、ユーザーの皆様へ届けるためもっとも大切なものは人財であると考えており、今後も継続的に優秀な人財の採用および人財育成への投資を行ってまいります。
    ③ ブランド戦略
    今やサービスは機能ではなく、その企業の目指す方向性、ビジョン、社会への貢献度によって選ばれる時代になりつつあります。当社は、企業ブランド、さらにそれを構築する企業文化が非常に重要だと考えており、引き続きブランド向上およびブランド認知への投資、社会への貢献とそれを支える企業文化の醸成を大切にしてまいります。
    ④ 様々な分野への貢献
    当社は、各種ステークホルダーの皆様への貢献、さらには社会への貢献も、責任ある社会の一員として非常に大切なことであると考えています。そのため、経済活性化や制度作りを目的とした公的な会合や、将来の日本を担う世代との交流などにも可能な限り時間を割いていきたいと考えております。
    また、当社はフルタイムRubyコミッターを採用するなど、RubyやRuby on Railsをはじめとしたオープンソースソフトウェア(Open-Source Software)への貢献を行っておりますが、引き続きテクノロジーの進化への貢献も果たしてまいります。
    ⑤ 情報開示
    法令に基づく開示を適時適切に行うだけでなく、良い時も悪い時も株主や投資家の皆様に情報開示をすることで、企業活動の透明性を確保してまいります。

我々は、創業して5年の会社であり、会社としても個々人としてもまだまだ発展途上の段階です。ユーザーの皆様は勿論のこと、上場後は株主や投資家の皆様とのコミュニケーションを大切にし、皆様からのフィードバックを真摯に受け止めながら、ミッションの実現を通して、「社会の公器」として社会と共に成長する企業を目指すと共に、日本を代表する会社へ成長していきたいと考えております。

まだまだ小さな存在に過ぎない当社ではございますが、これからも役職員一同一丸となって、User Focusの姿勢を大切にしながら、社会に役立つサービスを開発、提供してまいります。

今回上場するに当たり、数多くの新しい株主様にご支援いただけること、改めて心より御礼申し上げます。末永いご支援、ご指導のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

2017年9月29日
株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO
辻 庸介

  • (*1) 楽天リサーチ株式会社が平成29年3月に実施した家計簿アプリ利用率調査によれば、『マネーフォワード』の市場シェアは28.5%と、国内第1位となっております。
  • (*2) 株式会社実務経営サービスが平成29年4月~5月に実施した、顧問先に導入済または導入予定のクラウド会計ソフト(顧問先数)についての会計事務所向けアンケート結果によれば、MFクラウド会計は58.8%と国内第1位となっております。
  • (*3)「Software as a Service」の略称であり、サービス提供者がソフトウエア・アプリケーションの機能をクラウド上で提供し、ネットワーク経由で利用する形態を指します。一般的に初期導入コストを低く抑えた月額課金(サブスクリプション型)のビジネスモデルとなります。


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